2024年3月1日(金)
もう3月。1年が早過ぎる。
歳とともに体感的に早くなるのはわかるけれども、この1年色々あり過ぎたのに早過ぎる。
本日のタイトルは長過ぎる。
タイトルは、秋に始めて行ける時にまとめてまわっていたデジタルスタンプラリーのこと。運動不足を嘆いていた時に職場の方がオススメしてくれたアプリのスタンプラリー。景品が抽選じゃなくて、なくなっていなければ確実にもらえるというのが素敵。しかも無料。
散歩とサイクリングはほぼ趣味なので、運動目的というよりは趣味の一環で11月から取り組んでみてきた。
徒歩圏内、と言っても多くて5時間で20km歩いたのが徒歩圏内だったかどうか判断に迷うが、歩ける場所は行き尽くした。
23区外は、先日ジブリ美術館の時に2つ行った。(行ったというか、通った。)
今日は14時くらいまでフリー。それまでに全部で30箇所(残り5箇所)を達成できるところは、台場方面か、足立荒川葛飾方面に行くか。どちらも自転車で行こうと思えば行けるのだが、道の走りやすさは後者の方なのか?ということで、まとめて残り5箇所、まわってきた。
3箇所目の向島百花園で、小腹が減ったので甘酒を飲みつつ、晴れ間が見えて来たから、咲残りの梅をスカイツリーバックに撮ろうとスマホを触っていたら、「セリバオウレンの鉢は見た?」とお声がけを頂いた。
ぎりぎり梅まつり期間中だけどもう終わっているなぁ、と浅ーいことしか考えていなかったため、「見てないです!」と答えたところ、そこから植物についてのお話を様々な小話をはさみながら、10種以上、1時間前後ご教授してくださった。
セリバオウレンに関連して、バイカオウレンは牧野富太郎の母が好きな花だったらしい。黄連は生薬として知っていたが、それぞれの生薬の花について知りたいと思ったまま止まっていた。『らんまん』は観ていなかったのだが、バイカオウレンの話もあったようだ。
他、印象に残ったお話は、五倍子はおはぐろに使われている、おはぐろからおはぐろどぶの話へ、そこから樋口一葉は読んだ方が良い、というお話。樋口一葉をちゃんと読んだことがなかったから、今後読みたいものが増えた。現代に語り継がれている古典は、やはり良いものだから語り継がれている、という話になり、この前ゲーテを読んだ話をしたところ、「ゲーテは天才だ」とおっしゃっていた。当然の如くすでに読まれていた様子。
水仙を見ながら、属名はNarcissusで、ナルキッソスに由来しているということで、ナルキッソスのお話も。神話も知っておくと、色々なものの起源となっているから面白い、とのこと。神話も読みたい。
月岡芳年の石碑もあり、私が芳年の浮世絵が好きな時期があったということから、芳年のエピソードについても教えていただいた。好きな浮世絵師の生涯についても色々知りたい。
向島百花園は、植物を観にくる場所というよりは、石碑を観るところだ、ともお話しされていて、色々な背景を知って知識が増えると楽しむことが増える、あちこち手を出してみて、そこから好きなことを見つければ良い、あちこち手を出していたらそれらがどこかで繋がったり、深く掘ったときに繋がりを見つけたりする。どんどん色々な場所で色々見ると良い、そこで2つ3つ何かが残れば良いし、残らないかもしれないけど、若いうちにどんどん動くと良い、とお話ししてくださった。
お抹茶もいただきたくなり再度茶屋でお茶もした。
付いてきたお菓子が、野菜の砂糖漬け。大根、人参、牛蒡の3種とも、みずみずしさを保ったまま野菜の味もしっかりしつつ砂糖漬け。初めての食感。買って帰ろうか迷ったが、今日はサイクリング仕様で小さいボディバッグで来ていたためまたの機会のお楽しみとした。
それにしても、とんでもなく博学な方で、知的好奇心が刺激されまくった日になった。お名前も何も分からなまま、颯爽と立ち去っていかれたけど、いつかどこかでまたお会いしたい。それまでに私も知識を増やしたい。
そんなこんなで、途中思わぬ学びも得ながら、無事に30箇所目の都立公園に辿り着き、ピンバッチゲット。
ここから約10km走って帰宅したのだが、昼食を食べそびれて帰り道にも何故か何もなくランチタイムも終了しており、まっすぐ帰宅。1時間で帰れたが残り2kmでスマホの充電がなくなった。そこまで辿り着ければナビがなくても帰れた。そこまで充電持ってくれて良かった。向島百花園の時間が短かったらポータブル充電器で充電していた時間が短くて足りなくなっていたかもしれない。うまくまわっているな。
また、こういうスタンプラリーあったら参加したいなぁ。
都立公園、どこも魅力的だった。30箇所しかまわれてないけど、他のところも行ってみたい。
とりあえず横網町公園は子達も連れて再度行きたい。次男が歴史の勉強で戦争について学ぶ時が来たら行こう。