2024年3月9日(土)
今日は月3回の土曜次男習い事の日。
図書館でその時々で読みたい小説を読む日で定着しつつある。長男の受験が終わるまでは、問題の切り貼り(PCで)したり、問題解いて解説書いたりの時間だったけど、受験が終わってから自分のために使う時間のありがたさを実感中。と言っても、そもそも自分の時間がないという意識がなかったのだが。
手元に持っておきたい本に出会う日にもなっている。文豪として語り継がれる作家の作品は、当然どれもこれも想像力も掻き立てられるし表現力もすごいし、本って本当に良いものですね、としみじみ想う。
今日は、先週読もうと思った樋口一葉を探したのだけど見当たらず、文豪つながりで読みたいものを考えた。
アブノーマルなものが読みたい気分だったので川端康成にした。
『川端康成異相短編集』という、いかにもアブノーマルなタイトルの短編集を発見。図書館滞在時間は1時間程度だから短編集が読みやすくて良い。
時間内では4編読んだので、少し感想を書いておこう。
心中
夫も妻も歪んでいると思ったが、最後の一文で解釈が変わってくる。というか、解釈はその時々の自分の心境でも変わりそうな不思議な話。不可解さが素晴らしい。
白い満月
透視力の話なのか病としての幻視の話なのか。自己中心的な独占欲の話なのかプラトニックな愛情の話なのか。どこが話の中心なのか、どこも中心となり得るのか、答えの分からない消化不良さが印象的な話。これはこれで面白い。
地獄
冒頭から語り手が死者であることを自己紹介しているという斬新な始まり方。死者と友人の対話で二人芝居の台本のよう。出てくる土地も、語っている2人や語りの中に出てくる登場人物の心情も、それぞれある意味地獄なのかもなぁ、と思った。
故郷
夢の中での話。夢って時系列もおかしければ出てくる人たちや場所の時間経過がバラバラだったり、現実ではありえないことがしばしば起こる。それが見事に書き現されている。
以上、本日読んだ4編の感想。
どれも面白かったから、購入したい本がまた増えた。
自分がさいど読みたくなる本、子供にも読んでみてほしい本は、手元に持っておきたいのだけど、そろそろ本の整理しないとな。置くところがない。
昨日は私の都合や考えばかりを垂れ流してしまい、人としてよくなかったなぁ、と反省中。大人として、というか、人としてダメだ。月経前だからかやや落ち気味なんだが、そうでないとしてもあの態度は自分で振り返って恥ずかしいわ。
自分を客観視するようにしたいのだが、人ってどうやったら変われるんだろうか。